シェリの旅路
「……ジオをね、つけてきたの」


ミルは少し頬を赤らめてうつ向く。


「……なんで?」


つられてオレも赤くなる。


「……あの…その…

ジオと話してみたかったの。

学校ではほとんど話したこと

ないし。

……ジオに避けられてる

気がして。

ねぇ、わたしのこと嫌い?」


ミルは不安そうな顔で

問いかけてきた。


オレは緊張して話せなかった

自分の行動が裏目に

出ていたことを初めて知った。


「……嫌いじゃない。

……ミル、花好きか?」


知ってるくせにオレは問う。


「……うん。

……本当にわたしのこと

嫌いじゃない?……よかった」

ミルはほっとして

またオレに微笑みかけた。


オレは印象を変えようと思い

花畑の扉をあけた。


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