シェリの旅路
「妖精!?……すごい!

妖精っているのね!」


キミの姿を見て

フランはつい興奮した。


落ちついた性格をしているが

彼女はまだ15歳の

立派な乙女である。


(それよりあのジオって男が

言っていた事……気になる。

共鳴者?)


フランはジオ達の居場所を

確認すると荷物をまとめて

空へ浮いた。


「ここから南西の方角に

30㎞ほど」


水晶でジオ達を監視しながら

町へ向かった。



夜になり、辺りはすっかり

真っ暗となった。


『この辺って町ないんだね。

今日は野宿かぁ。

町からパンとか食糧を

もらってきて正解だったね』


キミは枝を焚き火に投げこんだ。


「本当だな。

オレ達、旅の準備がいいな」


ジオはチーズを火であぶり

溶かしてからパンにのせて

食べる。

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