シェリの旅路
「私、仲間を探してこの事

伝えてきます。もし私が

石になっても勇者のあなた達が

助けてくれるんですよね。

頑張ってください。

私も母や他の国の魔法使いと

風に対抗できる魔法はないか

調べてまだ石になっていない

人を救えるよう頑張ります。

それでは」


フランは物凄く人の良さそうな

作り笑顔で言って

ダッシュする……が


「夜の森は危険だ。

ここにいた方がいい。

君が仲間を探さなくても

焚き火の明かりや煙で君を

見つけてくれるさ」


ジオがフランの腕を

つかんで言った。


『そうだよ。キミ達とご飯

食べよう♪みんなで食べると

おいしいよ』


キミもフランの指を掴んで言う。


「いえいえ。早くこの事を

みんなに伝えなければ

なりませんので」


フランは必死で抵抗するが

突如物凄い強風が吹いた。


「くっ!」


ジオとフランはぐっと風圧に

持ちこたえる。


妖精キミもまた

フランの指にしっかり

掴まっており、フランが彼女を

自分の方に引き寄せたので

助かった。


< 70 / 261 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop