シェリの旅路
「って言うか大体あなた達は

何歳なのよ?」


フランは二人だけで

楽しんでいるジオとキミの

態度が子供扱いされているよう

で癇に障った。


『キミは人間の時の記憶が

ないからわかんない。

年下だったらごめんね』


キミは謝る。


「オレは20歳だ」


ジオは子供扱いして当然だと

いうような勝ち誇った顔をする。


「もう結婚できるんだから

子供じゃないわ。

あなたなんてとうの昔に

結婚できたんだから

フラれるのが恐くて

別れるくらいなら、いっそ結婚

すればよかったんじゃない?」


フランは自分より5つ年上の

ジオの年齢を聞いて

少し悔しくなり言い返した。


フランの言葉の暴力は見事に

ジオの傷口に命中した。


『フラン!ダメだよ!

それができなかったからジオは

苦しんでるのよ。

もう!ジオもジオで毎回

落ち込むなら別れなきゃ

よかったんでしょ!』


ジオがこれ以上フランから

攻撃されないよう仲介に入った

つもりのキミだったが

結局彼女の言葉もまた

彼を傷つけた。


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