シェリの旅路
『ねぇ、ジオ』
「なんだ?」
キミはフライ返しで上手に
ウィンナーを焼きながら
問いかけた。
『どうしてフランが信じる心を
なくしたってわかったの?』
「妖精が嘘つきだって話、
昔ミルとしたんだ。
ミルは優しいから妖精は
嘘つきじゃないって信じるって
言ってて。
ミルがそう言ったからかな」
ジオはサラダ用の野菜を
洗いながら答えた。
ジオの答えを聞いて
キミは触れてはいけない
昔の恋人との思い出を語らせて
しまったことを後悔した。
しかし、ジオは珍しく
落ち込まなかった。
「キミ、これお前用の
サラダな。食べやすいように
ちぎっといた。
オレ、フラン用にミルク
しぼってくるから
食器出しといてくれ」
ジオは特に変わった様子もなく
乳しぼりに出掛けていった。
『え!?……あ、うん。
いってらっしゃい』
また落ち込むと確信していた
キミは一瞬反応が遅れた。
「なんだ?」
キミはフライ返しで上手に
ウィンナーを焼きながら
問いかけた。
『どうしてフランが信じる心を
なくしたってわかったの?』
「妖精が嘘つきだって話、
昔ミルとしたんだ。
ミルは優しいから妖精は
嘘つきじゃないって信じるって
言ってて。
ミルがそう言ったからかな」
ジオはサラダ用の野菜を
洗いながら答えた。
ジオの答えを聞いて
キミは触れてはいけない
昔の恋人との思い出を語らせて
しまったことを後悔した。
しかし、ジオは珍しく
落ち込まなかった。
「キミ、これお前用の
サラダな。食べやすいように
ちぎっといた。
オレ、フラン用にミルク
しぼってくるから
食器出しといてくれ」
ジオは特に変わった様子もなく
乳しぼりに出掛けていった。
『え!?……あ、うん。
いってらっしゃい』
また落ち込むと確信していた
キミは一瞬反応が遅れた。