私と君が出逢った場所
よん
もう季節はすっかり秋です。
そして、私たちの伝統のある音楽祭があるのです。
「誰か3組の指揮やってくれる人いますか?」
と先生が音楽祭について話し始めた。
「まっちゃん!指揮やるの?」
『んー…』
私はちょっとやる気がなさそうに亜子に言った。
「じゃあ、誰もいないようなので誰かに推薦してもらいまーす!」
先生は急にそう言った。
みんなは「は?」という顔していた。
「先生ー!松嶋さんがいいと思います」
亜子は笑顔で何か企んでるような顔をしながら先生に言った。
いつの間にかみんなはそれに賛成して
「「松嶋なら指揮出来るよな!」」
「「まっちゃん任せたよお!」」
と私に言ってきた。
先生は、
「松嶋さん、指揮やってくれますか?」
と笑顔で話しかけてきた。
(なんだかこの雰囲気…)
『あ、はー。頑張ってみます。』
私は言ってしまった。
と、後から後悔をしていた。
「みなさーん!指揮者は松嶋さんに決定しましたー♪」
先生は声を張り上げみんなに言った。