私と君が出逢った場所
「関根くん、あの約束嘘だったって事?」
萌は俺に泣きながら言ってきた。
『最初は本気で守ってた。でも、もう俺
は萌より守りたい奴が出来た。毎日そい
つと一緒にいると楽しくて、でもなんだ
か危なっかしくて… 俺は萌の事が好き
だった。でも萌がどんどん俺のとこから
去っていったんだ…』
「守りたい奴ってまっちゃんでしょ」
萌の目は真剣な目をしているように見えた
『うん… 彩。』
「そっかぁ…って言うと思った!?なんで
よりによってまっちゃんなの?ねー、な
んで?あたしの何が悪かったの!?」
萌は怒りながら俺に言った。
――――――そりゃあ怒るよな
そう思った俺は、
『萌、今までありがとな。そして最後ま
で守ってやれなくてごめん。』
と言って自分の家を出て彩のところに走
って行った。
なんだか俺は彩に逢いたくて逢いたくて
しかたがなかったから…
(彩、今からそっちに行くからな…)