私と君が出逢った場所
―――「…や…彩ーっ!!!」
私は向こうから声がしたので振り向いたら関根くんだった。
『あれ?関根くん…萌ちゃんは?』
そう言って走ってきた関根くんに聞いた。
「え…わざわざ逢いに来たのに…」
関根くんはちょっと落ち込んだように言った。
『あ!ごめん。そんなつもりじゃ…』
「嘘だよーっだ!!」
関根くんはそう言って私を抱き寄せた。
『…ッ!!!!』
私はあまりにも急すぎてびっくりした。
関根くんは抱きついたまま、私に話してきた。
「俺さ、萌とちゃんと話しつけてきたから。それで話してて気づいたんだ。本当に大切な人ってこういう人の事を言うだな…って」
そう言って関根くんは私に言った。
「俺さ、彩の事不安にさせちゃうかもしれない。でもそうしないようにするから!だから俺から離れていくなよ?」
『う……ん』
私は関根くんの言葉が心に残ったなのかいつの間にか泣いていた。
「俺、じゃあもう暗いし帰るわ!」
『うん!気をつけてねっ』
私はそう言って関根くんを見送った。