私と君が出逢った場所

―圭太side―

「はぁ。今日も彩に逢えなかった…」

俺はそう思いながら家を出た。

けどもうそんな余裕は出来ない。

なぜならもう遅刻時刻だからだ。

でも俺はゆっくりゆっくり歩いた。

前も良く見るとあの後ろ姿どっかで見たことがある気がした―――。

『あ、圭太おはよう。』

彩は俺に話しかけてきた。

(やっぱ彩可愛いわ//)

「おはよ。って学校急がなくていいの?」

俺は彩に一言言った。

(俺一緒に学校行けるじゃん!)

そう思ってる自分が若干恥ずかしい。


―――周りからは幼馴染とか仲いいとか何年も言われてきたけど、それほどじゃなかったりもする。

それほど彩は俺の気持ちなんか知らずにここ何年も一緒にいる。

それに俺の気持ちなんか全然知らないんだろう―――。

こんなに好きなのにこんなに彩と近い存在なのに。

だけど神様は俺達を恋人同士にはしてくれない―――。


―――それに俺は告白も出来ていない。

どんどん彩は可愛くなって昔みたいに一緒に遊んだりなんかしない。

彩が他の男と喋ってる姿を見るの俺は辛い。他の男にとられてしまうのではないのかと思うと怖い。


こんな俺を彩はどこまで知ってどこまで知らないのだろう?

―――ねぇ?俺の気持ち少しは気づいてる?




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