私と君が出逢った場所


―江面side―

     い
俺は、彩に告ってよかったんだよな。
間違った事はしてないよな。


俺だって好きだよ…―――。

彩が関根を好きなように俺だっておまえが好きだ。
好きすぎて多分俺。彩の前では狂ってる気がする。


でもやっぱり好きなのかな。
――――――あいつの事が。


そういえば、山下なんか言ってたな。

「まっちゃん、今いい恋してるかもよ。」


俺はこの言葉が頭から抜けない。


返事を聞く前に自宅に帰ってしまったけどほんとは、ほんとは今すぐにでも聞きたかった。


――――ごめん、関根くんが好きだから。


そう言ってほしかった。
それで俺は彩を諦めるつもりだった。

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