私と君が出逢った場所
―亜子side―
「前にぶつかった時大丈夫だった?」
って関根くんとまっちゃんってどういう関係なの?
うち全然話しが読めない亜子です。
関根くんって不思議な部分があったりクールな部分があったり…
うん。うちにはとってもわからない人ですね、関根くんって。
そしてもうひとつ気になることが―――
それは―――。
「おーい、やーまーしーたー?」
私は1人で想像していましたといういかにもアホ面を見せてしまった。
「ん?」
私は隣の席の江面に言った。
あ。紹介が遅れましたがうちの隣の席は、まっちゃんの幼馴染の江面圭太くんなのです。
そして江面はきっとまっちゃんの事が好きなのだろうと思っているんです。
「山下?」
江面は私に何か言いたそうに言った。
「ん?」
「だからさ、彩って好きな奴いる?」
こうやってうちは‘まっちゃんと仲がいい=うち’になっているのか江面は毎日のように聞いてくる。
そしてうちも毎日のように
「さぁー?」
と江面に応える。
「江面さ、なんでそんな聞くの?」
うちはわざと江面に聞いてみた。
(どうせ言い訳するんだろうう…)
「それはー…」
「それは何?」
「俺、山下だから言うけど絶対に本人に言わないって誓って!」
うちは江面が言ってる事がよく理解する事が出来なかった。
(は?んだこの男は?)
「あ、うん。」
うちはなんとなく江面に応えた。
「俺さ、彩の事好きなんだ…」
江面は恥ずかしそうにうちの小声で言った―――。
「やっぱりね。そうだと思った。」
江面は不思議そうに、
「え?」
と言った。
「江面がそんな事うちに聞くとかバレバレじゃん!」
うちは江面に得意げに言った。
江面はすごく照れていた。
「まぁ協力できる事あったらするから」
うちは笑顔で江面に言った―――。
江面は、
「山下、サンキューな。」
と笑顔で一言言って授業が始まった。