月の涙



アラナside


この本はこの前読んだわ。


部屋にある本はジャンルはバラバラで、童話から帝王学、戦法の書まである。


そろそろ外の世界は春かしら?
まぁ、私は此処から出ることが出来ないから関係はないのだけれど…。


アラナがそう思っていたとき、何処からか風が吹いたような気がした。


あら?
風なんて吹かないはずなのに、何処からかしら?


風が吹いてきた方を探すと、それは本棚と本棚の間からだった。


何故こんな所から?
とりあえず、本棚を退かしてみましょうか。


12歳の少女に本棚を動かすような力などありはしない。
仕方無くアラナは滅多に使う事のない力を使った。

そして現れたのは、古い扉だった。



< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop