キライのちスキ


俺は灰皿に
タバコを押し付けた



ピンポーンッ…


そんな、虚しい音が…

俺の部屋に鳴り響いた


「はるか…!!」


俺の頭には…、
それしかなかった…


急いで玄関に向かって
勢いよくドアを開けた



でも…、
ドアの向こうにいるのは

はるかじゃなかった


そこに立っていたのは

俺の大嫌いな

…女だった


「来ちゃったぁ」


女は満面な笑みで、
俺を見た


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