キライのちスキ


鈴音は何も言わずに、あたしの話を聞いてくれてた

それが妙に嬉しかった


鈴音は昔から、こうやってあたしの話を聞いてくれた…


多分この子は…、

この家で1番賢い子だ


「…はるねぇさぁ、水樹くんに確認したの??」

「確認…??」

「ぅん、彼女がいるって」

「…してない…ょ」

「なんで??」

「…怖かったから」


< 63 / 157 >

この作品をシェア

pagetop