ポーカーフェイスとあまえんぼ
「千里さんが嫉妬してくれるのは、大歓迎だよ。」
私はその言葉に、
顔が熱くなるのが分かった。
「葵くん……、」
「ん?」
「……好き。」
私は真っ赤な顔のまま葵くんに言った。
「ッ!?//」
葵くんの顔も真っ赤に染まる。
「中、入ろっか。」
私は、葵くんの腕に手を絡ませた。
「千里さん。」
「え?」
私が葵くんを見上げると、
……チュッ。
触れるだけの優しいキスを落とされた。
「俺も好き。」
葵くんは私の手をとって、店内に向かって歩き出した。