ポーカーフェイスとあまえんぼ
face*3
謙治
「はぁぁぁぁあ?!」
朝。
案の定綾に捕まって、
昨日のことを話した。
「あいつ、そんなこと言うの!!!?」
私は、頷く。
「普段はポーカーフェイスのくせに、千里の前だとガキね。」
弟の新たな一面を知れて嬉しいのか、何かを企んでるのか、
綾はニヤニヤ笑っていた。
「綾……怖い。」
私がそう指摘すると、
豪快なデコピンをお見舞いされた。
「……ったぁ。」
私は涙目になりながら、綾を睨む。
綾のデコピン、痛いんだってば!!