ポーカーフェイスとあまえんぼ
急いで靴を履き替えて辺りを見回すと、
案の定、女の子達に囲まれてる葵くんの姿が見えた。
「葵くん……!!」
「ぁ、千里さん。」
葵くんは、私を見るなりホッとした顔になった。
「待たせちゃって、ごめんね。」
「いや、大丈夫です。」
「ちょっと千里ぉ~?!
その子とどういう関係なのよぉ~!!!!」
いつの間に来たのか、
葉月がニヤニヤしながら私に問う。
「かっ、彼氏//!!」
私はそう言い残して、
真っ赤な頬を隠しながらその場を後にした。