ポーカーフェイスとあまえんぼ
「じゃ、じゃあ、お願いしようかな…?」
私は一瞬で火照って赤くなった頬を隠すように俯いて、精一杯で言葉を返した。
「ん。」
沈黙が流れる。
私は少し気まずくなって、話題を探した。
「あ、サッカー、」
「え?」
葵くんが首を傾げる。
「サッカー部なんだよね。部活、大変?」
「あー、はい。大会近いんで最近はいつもよりちょっとハード。」
「そっかー、楽しい?」
私が聞くと、葵くんの瞳が少し輝いた。