ポーカーフェイスとあまえんぼ


「そういえば唸ってたけど、なんかあったんですか?」

「へっ?」


唸ってた……?

唐突にそう聞かれ、
私は記憶を探る。


「姉貴の部屋居たとき。」

「……あぁ!」


私はさっきの勉強会のことを言ってることに気づき、苦笑いを零した。


「いやー、ちょっと……、」

「?」


葵くんは首を傾げる。


「勉強が分からなさすぎてねー。」


私は俯いた。





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