ポーカーフェイスとあまえんぼ
「よっしゃ……!!」
嬉しそうにガッツポーズする葵くんを見て、胸がキュンッてなった。
私……ときめいてる?
「じゃあ、帰るね。
ゆっくり休んでね。」
私はほんのり赤くなった顔を隠すように背を向けて歩き出した。
「ぁ、待って。」
「?」
「送る。」
この間と同じシチュエーション。
「送らせて。……駄目?」
少し不安そうに揺れる瞳に、またキュンッてなった。
そんな顔されたら……っ
「う……ん。」