小指の約束(短編)
おもちゃ箱
今から2年8ヶ月前…

圭祐が東京に発つ二日前


私は泣きたい気持ちを
抑えて彼といた


二人に言葉はなくとも
きっと大丈夫!
離れてたって

圭祐と私は大丈夫…
何度も何度も呪文のように唱えてた

圭祐の瞳をみるたび
ずっと焼き付けておかなきゃって

永遠のお別れみたいに
ナイーブになって…

必死で彼の見えない糸を
たぐってたの
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