王子の憂鬱
バンド「パイレーツ」
桜が舞う、4月。
私、神崎 美桜は念願だった公立高校に合格し、今日は入学式だ。
だって、心配だからとお嬢様学校に入れさせようとするお父さんを説得するの大変だったんだもん。
ここ王宮高校は、進学校で有名で制服も可愛いから倍率がかなり高い。
ほんとよく受かったよ…
「美桜!俺たちまた同じクラスだよ。」
「やったぁこれからもよろしくね?蓮。」
蓮は俗にゆう幼なじみ。
小学校からずっと同じクラス。
「そろそろ行こうぜ」
教室に入ると感じる視線。
蓮はモテるからね。
顔だって整ってるし、勉強も運動もできるし。
かたんと席に着くと
「ねぇ、名前なんていうの?」
後ろの子が声をかけてきた。
「神崎美桜だよ。あなたは?」
「三上理央。よろしくね」
友達も出来て、これからの学校生活が楽しみだった。