あたし限定。
優しさ
家に着くと、
台所からいい匂いがした。
…あ、
今日はカレーだ。
お昼ご飯食べてないからちょうどいいや。
お母さん帰ってくるまで寝てよっと。
ばぁちゃんに一言かけて、
自分の部屋に入った。
あたしの部屋の窓から殺風景な景色が見える。
近くの家の大きな木は季節の色をよく受ける。
「はぁ…。」
ベッドに寝転がったとたんため息が出た。
ほんとにあたしはため息ばっかり。
だいたい今日は疲れすぎた。
なんなの、一体。
考えれば考えるほど頭が痛くなって、
自然と眠りについた。