一番星に祈る
「…ごめん……違うんだ。」
俺は静かに涙を流しながら、話し出した。
「俺は…あるときから、変な気持ちを感じるようになったんだ。今までに経験したことのない気持ちで…自分でもわからなかった。この気持ちが何なのか。」
今でも、答えが見つからないんだよ…真…。
「真に聞こうとしたんだ。でも…言葉にできなかった。伝えることができなかった…。」
この気持ちを、どう表現すればいいのか……。
「真に隠し事してたわけじゃない…。するわけねぇだろ?俺ら…親友じゃん。」
そう…
俺と真は親友だ。
お前に隠すことなんて、何ひとつねぇんだよ。
それとも……
「親友だと思ってたのは…俺だけか?」