一番星に祈る




「俺は亮に、何ひとつ隠さずに話してきた。どんなにくだらねぇことも、お前には知ってほしいから…。」


俺だって同じだよ…真……。

お前に早く、この気持ちを伝えたかったんだ…。

でもできなくて…

俺だって辛かったんだ。



「親友だってのは、俺の独りよがりなのかって…すっげぇ不安で」


「真。」


俺は真の言葉を途中で遮って、真の背中に腕を回した。





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