一番星に祈る




「亮…俺たちキスすると思われてるみたい。」


真の言葉に我に返り、俺は真から離れた。


確かに周りのやつらの目は、俺たちに向いている。

顔を赤くして、恥ずかしそうに手で顔を覆い、指の隙間から見ている女…


面白がって、興奮している男…



くっそ…!
見せもんじゃねぇぞ!



俺は真の腕を引っ張り、人のいないところを求めて走った。


それを見た周りのやつらは、またきゃあきゃあ騒ぐ。


まじうぜぇ!!!






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