一番星に祈る
「亮?どした?」
真が不思議そうに俺を見る。
俺の異変にすぐに気付く真は、本当にすごいと思う。
それとも…
俺の異変が顔に出やすいのか?
うつむく俺を見て、真はニヤけた。
「ははーん…。亮、お前さ…すきなんだろ?彩花ちゃんのこと。」
は?彩花…?
「誰だよ彩花って。」
「中川彩花。」
……!!
俺はまた、体中が熱くなるのを感じた。
この俺が…女に恋をした……?
いやいや待て。
ありえねぇだろ!