一番星に祈る




何よりも、俺の頭から離れないのが…


中川の流した涙だった。



何の濁りも汚れもない涙…

真っ直ぐな涙…

透明で透き通った、見たことのない涙。



あの涙を見て俺は、胸の奥が苦しくなった。

思い出すだけでも、苦しくて…


忘れられない。





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