一番星に祈る
学校のメインイベント、学園祭の日。
俺は連れと模擬店巡りをして、学園祭を満喫していた。
「亮~、お前はいいよなあ。」
そう言って俺の肩に手を回してきた、俺の連れ。
やけにボディタッチの激しいやつだ。
「んだよ真、暑いからひっついてくんなよな。」
俺はうっとうしそうに言い、それでも手を払いのけるようなことはしない。
だから真はいつも調子にのる。
俺の首に手を回し、顔を近づけてくる。
「モッテモテでいいよなぁ…亮ちゃんよぉ。僕は君が羨ましい!」
ふざけた口調で、でもどこか本気で真は言う。
また…女の話かよ。
「興味ねぇ。」
女の話になると、俺はいつも言う。