一番星に祈る




俺は…何話そうかな。

これと言って何も………



…あ。




「俺ミカンひとつも食ってねぇ。」



真の目が点になるのがわかった。

俺は思わず笑ってしまう。



「そんなの知るかよぉ!どうでもいいぞ?!」

真は膨れっ面になる。


「お前もミカンの話しただろ?」



「もっと何か他にないのかよぉ?!」




他…ねぇ…。


一番星を探して、見つけては祈る癖ができた……



恥ずかしくて言えねぇしな…。

笑うだろうな…真のやつ。





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