一番星に祈る
第五章
その日の夜は、真と星空を眺めた。
部屋を真っ暗にし、ベッドに寝転んだ。
「綺麗だなぁ…俺、星空なんて久しぶりに眺めたよ。たまにはいいもんだな。」
真は静かに俺に話しかけてくる。
「心が洗われるよ…ほんとに。」
真はそう言って、静かに目を閉じた。
真の顔、髪が、星の光に照らされて、すごく綺麗だ…
瞬く星を眺め、俺はいつものように祈りを捧げる。
中川……
泣かせてごめん。
傷つけてごめん。
俺も……
中川が好きだ。
隣に真がいるからか…
それとも
中川への恋に気づいたからか…
理由はわからねぇけど…
今日の星空は、いつもよりずっと、輝いて見えた。
そのまま俺たちは、寄り添いながら眠りについた。