一番星に祈る
学園祭が終わろうとしていた。
高校初めての学園祭は、真のおかげで楽しかった。
「楽しかったなー亮!来年も楽しみだなあ!!来年俺ら、何するよ?」
終わったばかりなのに、真は疲れた様子なんて全然ない。
俺は疲れた。
尊敬するよ…真。
しかももう来年の話かよ…
勘弁してくれよな~。
俺はそんな真を呆れた顔で眺めていた。
そんな俺を気にも止めず、真は俺の右斜め前の位置を保ち、スタスタと歩いていく。
俺は少し後ろから、そんな真を見て笑っていた。