幼馴染みが好き


「う、うん…」

とは、言ったものの…。

恥ずかしいよ、この姿。

先生ですら、一瞬こちらを見て固まった。

だけど、気にしてる場合じゃないよね??

「友美。お前軽すぎるぞ」

笑顔で言う悠樹に、私は、

「うっさいよ!!重いもんねぇだ!!」

だけど、私を少し励ましてくれたのかなぁ、なーんて思ってしまう私。

そんな私から、悠樹へ。

「ありがとう」

小さい声でつぶやいた。

ありがとう。

これは、昔から思ってた言葉だよ。

悠樹は、いつも私を守ってくれてたね。

「なんだよ、急に。友美が素直にありがとうとか、キモいから(笑)」

「はいはい、キモくてすみませんね」

まったく。

女の子にキモいはないでしょうが。

ちょっとへこむ。

誰でもへこむよねぇ(-_-)こういう時に限って。

でも今日は、許してあげる。

私の、救世主だから。


コンコン。

「失礼します」



< 10 / 50 >

この作品をシェア

pagetop