幼馴染みが好き
「は〜い。あら、篠塚くんと風早さんじゃない。どうかしたの??」
私や悠樹が、保健室の先生によく知られているのには理由があって。
私は、保健委員だから。
悠樹は、よくサボりにくるから(笑)。
サボるのはどうかと思うよ、悠樹…。
「ちょっとな。友美が足怪我したっぽくて」
「あらあら、大変ね。そこに座らせておいて??」
そう言うと、先生は部屋を出ていった。
悠樹は、私をそっと椅子に座らせた。
「友美、お前大丈夫か??」
一応心配してくれてるんだ、悠樹のくせに。
「大丈夫なわけないでしょ??だから、保健室に来てるんじゃん」
それもそうだな、と悠樹は笑った。
それにつられて、私も笑顔になる。
「ごめんなさいね、待たせてぇ!!風早さん、見せてくれる??」
「はい」
こっちね、と言いながら先生は私の足を動かした。
「いったたた…」
猛烈に痛い。
「あらまぁ。もしかしたら、骨折してるかも。病院にいった方がいいと思うわ」
「そうですか…」
病院に…ねぇ。