幼馴染みが好き
今日、お母さん仕事だしなぁ。
どうしようかな…。
「先生、今日じゃなきゃだめですか??」
「えぇ。今日中にでも」
「そう…ですか…」
どうしようかな、病院。
露骨に迷ってると、
「友美、お前んち今日親は??」
「えっ!?」
いきなりどうしたの、悠樹…。
「親いないんだったら、俺が一緒に行ってやるよ。どうせ、家帰るのも一緒だし。1人で帰れねぇだろ??」
だから遠慮すんな、と悠樹は私の頭を撫でて笑った。
悠樹もたまには役に立つんだ、と心の中で感動した。
頼ろうかな、今日は。
「うん。じゃあ、お願いする」
「おぅ。なぁ、先生。すぐにでも行ったほうがいいか??」
「えぇ。今から行くつもり??」
「まあ、そんなとこ。じゃあ、友美はここで待ってろ。先生に事情話して、カバンとか持ってくっから」
悠樹、そんなことまで??
「悠樹、なんかいろいろごめんね??ありがと」
「いいって。じゃ、行ってくる」