幼馴染みが好き
ガラガラ…。
行っちゃった…。
ホント、不幸を招く女だな、私。
悠樹には、小さい頃から迷惑ばっかりかけてきたんだよね。
でも悠樹は、いつも守ってくれてた。
「風早さん。なにかあった??」
「えっ??」
先生、いきなりどうしたんだろう。
「だって、綺麗に涙が落ちたわよ??」
そう言われて、自分の顔にふれた。
確かに濡れてる…。
「どうしてでしょう、自分でも分かりません」
「そう…」
「…突然のことで、自分自身、理解できてなくて…」
それから私は、昨日からのことを話した。
「そうなの…。そんなことがあったのね…」
「はい…。紗希はずっと、親友だと思っていました。でも私がよかれと思ってやったことが、紗希を傷つけたんですよね…。だったら、しょうがないのかなぁ、なんて思ってるんです」
先生は、「うんうん」とうなずきながら最後まで聞いてくれた。
そして、こう言った。