幼馴染みが好き
「辛かったわね。これからはここを避難場所にしなさい。辛いときはいつでも来ていいから。篠塚くんも一緒にね??」
悠樹も…一緒??
「いえ…。私1人で来ます。悠樹には、もう、迷惑はかけられませんから」
「誰が迷惑だって言ったんだよ」
「えっ??」
私は声のした方を向いた。
そこにいたのは…。
「悠樹…」
だった。
「俺は、迷惑だなんて思ってないぜ??友美を守りたいから、俺がしたいと思ったからしてるんだ」
悠樹…。
あんたはなんで、そんなに優しいの??
そんなに優しい人に、迷惑はかけられない。
悠樹が、たとえ迷惑じゃないって言ったとしても。
「さ、帰ろうぜ??病院行かないとだし」
「うん…」
つかまれよ、と手を肩に回させた。
「よいしょっ。じゃあ、先生!帰ります」
「えぇ。気を付けて帰るのよ??」
「分かってるよ。じゃ、さよなら」
「さようなら」