幼馴染みが好き


行くぞ??といって、一歩踏み出したとき。

「イタタタ…」

「大丈夫か??しゃーねぇな、おぶってやるよ」

ほれっ、といって私に背中を向けた。

「…いいの??悠樹、荷物も持ってくれてるし」

私までおんぶしたら、倒れちゃうよ??と聞いた。

すると悠樹は、

「倒れるわけねぇって!!お前、ほとんど荷物教室においてきてるだろ??それに、友美は軽いから余裕♪」

また、軽いって言われた…。

軽くないっての!!

「ホントに大丈夫??」

「大丈夫、大丈夫!!ほら、乗れって」

そう言って、私に背を向けている悠樹が、なんだか頼もしくて。

私はその背中に掴まった。

「よいしょっと…」

そう言いながら、悠樹は私を軽々しく背負った。

「行くぞ。ったく、もっと頼れよなぁ、俺のこと」

なんで…??

なんで悠樹は、私に優しくしてくれるの??

幼馴染みだから??

それとも…。



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