幼馴染みが好き
第2章 両思いから…
病院に行った結果、やはり骨折だった。
病院を出てからしばらくの間、2人は黙っていた。
なんか、この空気…。
私、嫌だなぁ…。
あの時に似てる。
「は、悠樹!!」
「ん??どうした??」
「き、今日はありがと!!私のためにいろいろやってくれて」
「別に!!たいしたことしてないって」
私は全力で頭を横に振った。
「いっぱいいっぱいしてくれた。心まで救ってくれた。ホントありがとね」
「お、おぅ」
いつも以上に素直だから、照れちゃったのか、素っ気ない返事をして、少し黙ってしまった。
なんか悠樹、可愛い…。
「ねぇ悠樹ってさ、好きな人いないの??」
ふと私は思った。
こんな話、幼稚園以来してない。
そういえば、幼稚園の帰り道で手を繋ぎながら話したっけ。
「はるくんは、好きな子いないの??」
我ながら、ストレートな質問…。