幼馴染みが好き
「いるよ!ボクが好きなのは、ともちゃんだよ!!」
そして、ストレートな回答…。
でも…。
「ボク、大きくなったらともちゃんと結婚する!!そのときは、お嫁さんになってね??」
「うんっ!!とも、はるくんと結婚する!!」
なんという恥ずかしい会話。
このときは、嬉しかったなぁ。
「いるよ」
さらっと悠樹が言った。
「えっ??」
一瞬の事で、何て言ったのか聞こえなかった。
「だから、いるって言ったんだけど??」
いるんだ…好きな人。
誰か聞いたら怒るかな…??
そんなこと考えながら、悠樹を見た。
すると、私の考えてることが分かったのか、悠樹が言った。
「そんなに聞きたいか??俺の好きな人」
そりゃもちろん。
「聞きたい」
素直すぎる、今日の私。
「…言わねぇ。今はまだ」
まだ…??
「まだって事は、いずれは教えてくれるってこと??」