幼馴染みが好き
「これ、私たちが好きな色じゃない??せっかくだし、お揃いでつけようよ!!」
紗希は楽しそうに、私に提案したのだった。
私も、紗希とお揃いにしたいと思っていたので、
「うん!!」
と答えてしまった。
これが、自分自身を苦しめるとは知らずに…。
この日、紗希が行きたかった場所。
それは、ショッピングモールの屋上にある、小さな神社だった。
私は紗希に聞くまで、神社の存在を知らなかった。
しかし、紗希は前から知っていたらしく、すらすらと神社まで連れて行ってくれた。
「こんなとこに、神社なんてあったんだ」
私が呟くと、紗希はすかさず言った。
「ずーっと前に、お姉ちゃんから聞いたんだ。願い事を叶えてくれるって」
「そうなんだ。願い事かぁ。紗希は何をお願いするの??」
軽い気持ちで、紗希に聞いて見る。
すると、紗希はちょっと照れた様に言った。
「実はね??私、明日告白しようと思ってるの」