幼馴染みが好き


来たからには、友美を起こさなければならない。

「友美、起きろ。オムライス来たぞー」

何度も何度も、体を揺すって、どうにか起こした。

「う〜ん…。おはよぉ、悠樹。ふぁ〜ねむ…い」

「ちゃんと起きねぇと、俺が食うぞ」

「えっ!それは…嫌だぁ…」

ん??

こいつ、なんか子供口調じゃね??

寝起きってこんな可愛いのか…??

「悠樹ぃ…?どおかしたぁ??」

「い、いや??べ、別になんでもねぇよ」

俺の言葉に納得したのか、オムライスを食べ始めた。

俺は友美が起きるちょっと前から食ってたから、友美が食べ始める頃にはもう食い終わっていた。

「悠樹ぃ、食べるの早いねぇ!」

そういいながら、友美もどんどん食べ進める。

もう少しの所で、友美はオムライスを残した。

たぶん、多かったんだ。

「もう食べらんない。悠樹、食べてよ」

口調はすでに、いつもの友美に戻っていた。

食べろって…、間接キスじゃね??

お前は気にしねぇのかよ。



< 22 / 50 >

この作品をシェア

pagetop