幼馴染みが好き
「おい、どうした??そんなに嫌だったか??ごめんな??」
私は首を横に振って、言った。
「私も悠樹が好き。ずっとずっと好きだった」
これは悲しい涙じゃない。
嬉しい涙なんだ。
両思いになれたことが、嬉しくて。
涙がどんどんあふれていく。
「なんだよ、そういうことか…。フラれるんじゃないかって、だいぶ焦った」
「いつから私のこと好きだったの??」
我ながら、恥ずかしい質問…。
「小さい頃から、ずっと。一途にもほどがあるけどな」
悠樹は少し笑った。
「お前は??いつから俺のこと好きだったんだよ??」
「私も、小さい頃からずっとだよ」
もっと前に言っていたら現実はだいぶ変わっていたのかもしれない。
でも今日、一歩が踏み出せた気がする。
「じゃあ、明日から一緒に登下校するか。どうせ1人じゃ通えねぇだろうし??」
そういって悠樹は、私の足を見た。