幼馴染みが好き
私が家に入るのを見届けてから、帰って行ったのだ。
すっかり優しくなったんだから。
私は、悠樹の優しさにふれながら再び家の中に入った。
「ただいま」
「あら、お帰りなさい」
もぅお母さんが帰ってくる時間だったんだ。
「お母さん、今日は早かったんだね」
「当たり前でしょ!?友美が骨折したって、学校の先生からも悠樹くんからも連絡が来たんだから」
うそ…。
悠樹まで連絡してくれてたんだ。
「だからか。ごめん、連絡しなくて」
「それはいいけど、あんた大丈夫なの??体育で転んだって聞いたけど…」
あ、足ね。
「うん、まぁ。痛いけどね」
「友美??それを大丈夫じゃないって言うのよ??」
「あはははは…」
笑って誤魔化して、テレビをつけた。
リビングに、ニュースが響いた。