幼馴染みが好き


「はーい」

ちょうど、ご飯の時間になった。

時計を見ると、もう7時を過ぎていた。

階段をゆっくり降りて、リビングに入った。

「あれ、友美??足、どうしたんだ??」

お父さんが帰っていたらしく、質問された。

「お父さん、お帰り。今日、体育でへましちゃって」

クラスメイトにやられたことは、言わなかった。

言ったら、いろいろ面倒だからね。

「そうか、これからは充分に気を付けるんだぞ??」

「うん」

ゆっくりと自分の椅子に座る。

あっ、そうだ。

「お母さん、悠樹もニュース見てたみたいで、車で行くことOKしてくれたよ」

「あら、やっぱり悠樹くんも心配なのね。分かったわ、明日からしばらく送り迎えしましょう。悠樹くんは家まで来てくれるのかしら??」

「うん、たぶんね。ありがと、お母さん」

「何よ今更改まって。母親なんてこんなもんよ」



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