幼馴染みが好き


お母さんは微笑むと、自分の席に座って言った。

「さっ、ご飯にしましょ」

その言葉を合図に、私たちは食べ始めた。


ご飯を済ませた私は、お風呂に入ってから自分の部屋に戻った。

「はぁー」

2回目の、ため息をつく。

ため息をつくと幸せが逃げるってよく言うけど、違う。

幸せが来ないからため息をつくんだ。

幸せ…か。

悠樹と付き合えたけど、紗希に嫌われた。

幸せなはずなのに、気持ちはどんより。

「ダメだダメだ。もぅ寝よ」

独り言を行って、布団にもぐった。

それからしばらくして、私は眠りについた。

その日見た夢。

悠樹が私の側からいなくなる夢だった。


「…み、友美?!」

「…ん??」

気がつくと、もう朝になっていた。



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