幼馴染みが好き
悠樹のヤツ…なんでそんなこと…。
「どうなのよ、友美!」
「へっ?!あ、えーっと…ほっぺにされました、一方的に」
「あらまぁ…2人は付き合ってるのねぇ」
ついに友美にも春がきたわ、とお母さんは微笑んでいた。
「さぁ、着いたわよ」
そういって、昇降口の前に車を停めた。
「お母さん、ありがと。行ってきます」
「ありがとうございました」
「2人とも頑張ってね。行ってらっしゃい」
悠樹は荷物を持ち、私は松葉杖をつき、お母さんに見送られ学校に入った。
「悠樹、ごめんね??荷物重くない??」
「重くねぇよ。俺の力をなめんな」
だよね、男の子だもんね。
女の私と比べたらダメだ。
「ごめん」
「別に怒ってねぇから」
「うん」
あーなんか気まずくなっちゃった。