幼馴染みが好き


悠樹のヤツ…なんでそんなこと…。

「どうなのよ、友美!」

「へっ?!あ、えーっと…ほっぺにされました、一方的に」

「あらまぁ…2人は付き合ってるのねぇ」

ついに友美にも春がきたわ、とお母さんは微笑んでいた。

「さぁ、着いたわよ」

そういって、昇降口の前に車を停めた。

「お母さん、ありがと。行ってきます」

「ありがとうございました」

「2人とも頑張ってね。行ってらっしゃい」

悠樹は荷物を持ち、私は松葉杖をつき、お母さんに見送られ学校に入った。

「悠樹、ごめんね??荷物重くない??」

「重くねぇよ。俺の力をなめんな」

だよね、男の子だもんね。

女の私と比べたらダメだ。

「ごめん」

「別に怒ってねぇから」

「うん」

あーなんか気まずくなっちゃった。



< 37 / 50 >

この作品をシェア

pagetop