幼馴染みが好き


屋上につくと、座れる場所を探して座った。

手元にはあのキーホルダー。

紗希とおそろいで買ったヤツ。

「なんで…私…何もして…ないのに…」

私の瞳から涙が溢れた。

もう私には、生きる価値がない…。

そう感じてしまった。

「私ばっかり責められて…。私、生きる意味あるのかな…」

それからどれくらい泣いただろう。

きっと授業はとっくに始まっている。

すると突然、屋上のドアが勢いよく開いた。

「友美!!友美どこだ?!」

悠樹…??

私は声のする方に顔を向けた。

「友美!!」

視線が合ったかと思ったら、悠樹が駆け寄ってきた。

そして、悠樹に包まれた。

「どうしたの??」

「どうしたのじゃねぇよ。心配しただろ??」

「ごめん…。ごめんね」

悠樹は私のことを本気で心配してくれてた。

それが凄く嬉しかった。

でも、悠樹には知られたくない。

気づいてるかもしれないけど、これ以上心配かけたくないよ。

どうすれば、悠樹にもお母さんたちにも心配かけずに済むかな…。

その時ふと、さっきの言葉がよぎった。



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