幼馴染みが好き
『いっそのこと、死んじゃえよ』
死ねば、楽になるのかな?
これ以上みんなに心配かけずにすむ??
そんなことを考えてると、悠樹が私から体を放して言った。
「お前、なんで屋上なんかにいるんだよ?!」
「えっ?」
ほんとのこと、話したい…。
でも、悠樹はきっと心配して、それが空回りして私がまた悪口言われて…。
こんなんじゃ、いつになっても終わらない。
やっぱり黙っておこう。
「き、気分転換したくてさ!空が無性に見たくなったの!!」
無理にでも明るく…。
悠樹に迷惑かけちゃいけない。
だから…だから…。
「それだけだよっ!!」
悠樹…ごめん、許してね。
嘘ついたこと。
「ほんとにそれだけなんだな??」
「うん!」
「そうか。なら良いけど。教室戻ろうぜ??」
教室…。
「う、うん…」
私は仕方なく、教室に戻ることにした。
教室に戻ると、紗希が大袈裟なテンションで近づいてきて言った。
「友美〜!!めちゃくちゃ心配したんだよぉ??」
「あ…うん…」
絶対嘘だ。