幼馴染みが好き
隣に悠樹がいるから、紗希はいい子ぶってるだけだ。
「悠樹くぅ〜ん。ごめんね、友美が心配かけて」
いかにも『親友』って感じをかもしだしている。
絶交だって、紗希が言ったんだよ??
いじめ、始めたのも紗希だよ??
「いや、俺は別に…」
その返事を聞いた紗希は、一瞬満足そうな顔をした。
「ほんとごめんねぇ??ほら、友美も謝りなよぉ!」
わざと頬っぺたを膨らませ言った。
「あ…うん。悠樹、ごめん…」
「違うよ、友美ぃ!土下座、でしょぉ??」
「えっ…」
土下座…?
「ほら、早くしろよ」
ボソッと、私にしか聞こえないように言った。
「いや、土下座までするほどのことじゃねぇから」
悠樹がとっさにフォローしてくれた。
でも…。
「友美が土下座したいんだってぇ!ね、友美ぃ??」
「あ……う…ん…」
物凄い怖い顔で睨まれ、とっさに『うん』と言ってしまった。